FXでのスワップ生活は現実的なのか?

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今回はFXのポジションを持ち越すことで得られる『スワップ金利』で生計を立てていくのが現実的なのかどうかを記事にしていこうと思います。

定期預金で運用した場合のモデルケース

FXで売買を繰り返して差益を得ていく方法とは別に、保有しているポジションを日を跨いで持ち越すことによって付与されるスワップ金利(利息)が魅力的だと話題です。

お金を預けて金利を受け取ろうと考えた際に、真っ先に思い浮かぶのが恐らく定期預金だとおもいますが、金利が10%ほどもらえたひと昔前と違って今では高くても0.3%程とあまり美味しくないのが現状です。

以前の10%の金利でシュミレーションをしてみると

・100万円を定期預金に入れると1年後には110万円(+10万円)

・1000万円を定期預金に入れると1年後には1100万円(+100万円)

・5000万円を定期預金にいれると1年後には5500万円(+500万円)

年収500万円が今後、保障されているようなものですから5000万円貯めたら人生安泰と言われていた理由がよくわかりますね。

現在の割と高水準の0.3%でシュミレーションしてみると

・100万円を定期預金に入れると1年後には100.3万円(+3千円)

・1000万円を定期預金に入れると1年後には1003万円(+3万円)

・5000万円を定期預金に入れると1年後には5015万円(+15万円)

現在の金利で仮に10億円貯めたとしても1年後には300万円にしかなりません。

小さい頃、おじいちゃんやおばあちゃんに『お金はコツコツ貯めて銀行に預けておくのが一番なのよ』と言われませんでしたか?

昔の金利で恩恵があった世代にはそういった考えが根強いのも、こういった計算をしてみると納得できる気がします。

FXでスワップ金利をもらい続けた場合のモデルケース

さて、定期預金のモデルを一通りお話ししたところで、本題のスワップ金利で生計を立てていくのが可能なのかどうかを考察していきます。

今回は国内でも人気の『ヒロセ通商』のスワップ付与金額を参考にしていきたいと思います。

新興国通貨の中でもスワップ金利が高額なことで有名な、トルコの通貨である『トルコリラ』でモデルケースを作っていこうと思います。

以下の条件は2016年1月10日現在の条件になります。

今後、スワップ金利や必要証拠金などに変更がある場合がございますので、ご注意ください。

・通貨ペア…トルコリラ円

・スワップ金利(1日あたり)…116円

・必要証拠金(1万通貨あたり)9000円

1万通貨を1年間、保有し続けた場合

1日に116円のスワップ金利が1ヵ月で(30日間)116(円)×30(日)=3480(円)

1年間で3480(円)×12(月)=41760(円)

10万通貨を1年間、保有し続けた場合

1日に1160円のスワップ金利が1ヵ月で(30日間)1160(円)×30(日)=34800(円)

1年間で34800(円)×12(月)=417600(円)

いかがですか?

普通預金と比較した場合に受け取ることが出来る金額にかなり差が開いてますよね。

これがFXで新興国通貨を保有することのメリットです。

ただ、金額で生計を立てていくのは困難だと感じるはずです。

そこで100万通貨、200万通貨と保有してしまいたくなる方もいらっしゃるでしょうが、スワップ金利が高いというメリットの裏にはもちろんデメリットもあります。

次の項目で具体的に説明していきたいと思います。

新興国通貨を保有することによって生じるリスク

一見、ポジションを保有しているだけでこれだけのスワップ金利を受け取れるということはかなり魅力的に映るでしょうが、もちろんメリットだけではなくしっかりとデメリットもあります。

例えば株式の配当を例にすると資金の調達を急務としている企業の株の配当は(資金繰りが厳しいなどのネガティブな状況の場合)他の企業の株式と比べてかなり高利回りであることがほとんどです。

要するに『上手くいったらその時は他の株式よりも多く色を付けてお返しします』

などといった捉え方が正しいのかと思います。

なにが言いたいのかというと、それなりのリスクが伴うものであるから、それなりのリターンが期待できるということです。

安全な商品であるにも関わらずリターンが大きく得られるということは基本的に有り得ません。

以前に『サブプライムローン問題』というのがありましたが、『プライム層(信用できる客層)ではないサブプライム層(信用の低い客層)にお金を融資する際にはプライム層よりも多く利息を支払うことを条件にお金を融資します』ということがありました。

このように通常よりも信用力に欠ける際や、本来であれば購入や融資を検討しないけれども、それなりのリターンが期待出来るのであれば考えますよというのが世の常なのです。

具体的な新興国通貨のリスク

先程、トルコリラの例を挙げたので、この通貨を保有することで考えられるデメリットに関してお伝えしていきます。

まず、FXですので為替変動のリスクが常に伴います。

下記のチャートをご覧ください。

2015年11月に、1トルコリラ43.5円を付けましたが、それが最高値で2019年1月現在までかなりの角度で下落していっています。

角度が強ければ強い程にトレンドも強いと見れるのですが、長いこと下落局面を乗り切れておらず通貨価値も最高値の半分以下になってしまっています。

2016年1月10日現在で1トルコリラあたり約19円ですので、4年弱で約25円程も下落していることになります。

なぜこんなにも通貨価値が下落するのかということを掘り下げていくと、トルコの情勢に関係があります。

トルコのお隣はシリアやイラクといった国にあたり、政府軍と反政府軍による内戦が盛んに行われていたり、シリアのアサド政権への不信感から国民がデモ運動を起こし、それに対して治安部隊が発砲するといったような事件が頻繁に起こっています。

お隣の国でこのような事が日常的に行われていたら、いつ飛び火してきてもおかしくはないと考えますし、身の危険すら感じると思います。

それに加えて、トルコのエルドアン大統領の独裁的な政治にも問題があったりと、なにかと不安や心配の尽きない国がこのトルコにあたります。

ですので危険な国=いつなにが起きてもおかしくない=金利が高くなる

といった構造になっているといっても過言ではないわけです。

それに反してトルコの経済は順調に成長を続けているのですが、正直これもいつはじけるかはわかりません。

高金利通貨にはこのような裏があり、ポジションを保有する際は事前に下調べをしてから検討することをお勧めします。

いかがでしたでしょうか?

高いスワップ金利は非常に魅力的ではありますが、様々な要因が重なって高金利になっているのが実際のところです。

先程もお伝えしましたが、高金利だからと言って資金に見合わない保有の仕方をしてしまうと下落の波に飲まれて資金を飛ばしてしまうことの大きな要因につながってしまいます。

きちんと自分自身の資金力と相談をしながら計画的な保有をして頂けたらと思います。

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